こんにちは、管理人のミャオです。
最近、
「LINEの通知をタップするだけで、毎月80万円を目指せます」
という副業・投資案件を見かけることが増えています。
その中でも、今回検証する WEALSHARE(ウェルシェア)SYSTEM は、
代表者を名乗る 武田晋司氏 が顔出しで登場し、
「1日2分」「元手1万円」「資産が溶けない」
といった、非常に強い言葉で参加を呼びかけている点が特徴です。
こうした案件ほど、
「本当に仕組みは成立しているのか」
「お金の流れはどこへ行くのか」
を冷静に確認することが大切になります。
本記事では、
公式LP・動画3本・特定商取引法に基づく表記のすべてを照合しながら、
ウェルシェアの実態を一つずつ丁寧に検証していきます。
【本記事の結論(先にまとめ)】
・WEALSHARE(ウェルシェア)は「LINEで月80万円」を掲げていますが、実態は暗号資産CFD(レバレッジ取引)を前提とした高リスク型の仕組みです。
・販売会社はシンガポール法人 IDEAS GROVE PTE.LTD. で、日本の金融商品取引業者登録は確認できません。
・初心者や少額投資向けの「安全な不労収入」として考えるには、慎重な判断が必要な案件だといえます。
では、詳しく検証していきましょう。
用語解説(最初に知っておくとよいもの)
暗号資産CFDとは?
暗号資産CFDとは、
ビットコインなどの価格変動を利用して売買する「差金決済取引(さきんけっさいとりひき)」のことです。
実際にビットコインを買うのではなく、
「上がる」「下がる」に賭けて、
その差額だけを現金でやり取りします。
一般にCFDは、
少ない資金で大きな取引(レバレッジ)ができますが、
同時に 損失も大きくなる可能性があります。
この点を踏まえないまま「簡単」「誰でも」と強調される案件は、慎重に見たほうが安全です。
主なキャッチコピーを抜粋
「LINEの通知を確認するだけで毎月80万円が目指せる」
「1日たった2分の作業」
「元手1万円からでOK」
「資産が溶けない」
「ビットコインを買わずにビットコインで稼ぐ」
「誰でもできる」
「即日で10万円、20万円を狙える」
一言でまとめると、「LINEで指示されたタイミングに、暗号資産CFDの売買を行い、高収益を狙う仕組みを有料サロン形式で提供する投資案件」です。
WEALSHARE(ウェルシェア)にLINE登録してみた
ここからは、実際に
公式LP → LINE登録 → 動画3本 → 申込ページ
という導線をたどった流れを整理します。
■ LP上の「LINE追加」ボタン

WEALSHARE(ウェルシェア)のLPでは、最初にLINE登録へ誘導されます。
この時点では、
「無料モニター」「限定300名」
といった言葉が強く表示されており、
費用が発生するとはまだ明確に書かれていません。
■ LINE公式アカウントの登録画面

LINE上では「WEALSHARE」という未認証アカウントが表示されます。
この時点で、
LINE側からも「投資や金銭に関するやり取りには注意」という警告が表示されています。
■ LINE登録直後の自動メッセージ

登録直後に、代表を名乗る武田晋司氏の動画メッセージが届きます。
この中で、
-
「日米で10年以上投資家として活動」
-
「8000人以上にノウハウを共有」
-
「メンバーの多くが10万〜100万円以上の副収入」
といった実績アピールが行われますが、
具体的な証明資料は提示されません。
■ 第1話〜第3話の動画配信


内容の詳細は本文にて検証しています。
LINEでは、3本の動画を順番に視聴するように促されます。
動画の中では、
-
「月80万円以上を誰でも狙える」
-
「ビットコインの“隙”を突く」
-
「通知どおりにタップするだけ」
と説明され、
暗号資産CFDのロング・ショート取引の仕組みが紹介されます。
■ 3本目視聴後の申込バナー

有料サービス(サロン+システム)の販売であることが明確になります。
ここまでで今回の検証はストップです。
実際の取引アプリ登録や入金操作までは行っていません。
あくまで 情報開示の範囲と販売構造の検証までに留めています。
検証をストップした理由
今回、LINE登録後の「取引開始」まで進まなかった理由は明確です。
ウェルシェアは、
-
暗号資産CFD(レバレッジ取引)
-
外国法人が運営
-
高額サロン(約20万円)への誘導
という要素を含んでおり、
初心者が軽い気持ちで試すにはリスクが大きい仕組みだからです。
検証の目的は、
「お金を入れてみること」ではなく、
仕組みと販売構造を見抜くことにあります。
そのため、
申込・入金の手前でストップする判断としました。
特定商取引法に基づく表記
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 販売事業者 | IDEAS GROVE PTE.LTD. |
| 責任者名 | 記載なし(代表名の明記なし) |
| 所在地 | 1 Coleman Street #10-06 The Adelphi Singapore 179803 |
| 電話番号 | 記載なし |
| メールアドレス | support@ideasgrove-sg.com |
| 支払い方法 | 銀行振込・クレジットカード |
| 引き渡し時期 | 支払確認後5営業日以内 |
● IDEAS GROVE PTE.LTD. は日本の法人か?
いいえ。
シンガポール法人です。
日本の国税庁の法人番号公表サイトに登録はありません。
● 日本の金融商品取引業者として登録されているか?
日本の金融庁の「金融商品取引業者登録一覧」に、
IDEAS GROVE PTE.LTD. の登録は確認できません。
つまり、
日本国内で金融商品(CFD・投資助言等)を正式に扱える業者としては登録されていない
という状態になります。
価格とサポートの実態
ここでは、
商材URL(weal-share.com)および特商法ページ(ideasgrove-sg.com/policy-sys/)
の記載内容をもとに、実態を整理します。
■ 価格
LP上では、
-
「通常価格 500,000円」
-
「特別価格 198,000円」
と表示されており、
約20万円の支払いが必要な有料サロン形式の商材であることが分かります。
「無料」「モニター」「LINE登録だけ」といった表現が前面に出ていますが、
実際には動画を見終えたあとで高額商品が提示される構造です。
■ 返金保証
特商法ページでは、
-
「返金規約を満たした場合のみ返金」
-
「情報商品の性質上、原則キャンセル不可」
といった記載があります。
つまり、
原則として返金は想定されておらず、
ごく限定的な条件を満たした場合のみ返金対象
という扱いになります。
この点は、
「安心して始められる」「リスクゼロ」といった印象とは大きく異なります。
■ サポート体制
LP・動画内では、
-
LINEでの個別サポート
-
スタッフによる相談対応
-
武田氏本人が関与するサロン
と説明されています。
ただし、
-
何回まで対応してもらえるのか
-
どの範囲まで質問できるのか
-
いつまで続くのか
といった具体的な条件は明記されていません。
サポートの質と継続性は、
実際に運営側の裁量に大きく依存する形になります。
■ バックエンド販売の有無
動画内では、
-
「サロン限定の極秘招待」
-
「利益が2倍以上になる特典」
-
「さらに上の情報」
といった表現が使われています。
これは、
初期費用(198,000円)の後に、
さらに高額な商品やサービスが案内される可能性がある構造
を示唆しています。
いわゆるバックエンド販売(追加課金誘導)が想定される設計です。
■ 購入後のリスク
このタイプの商材で注意すべき点は、
-
サポートが終了した後もシステムは使えるのか
-
市場環境が変わったときにロジックは更新されるのか
-
運営が撤退した場合に何が残るのか
といった点が明確に保証されていないことです。
海外法人運営である以上、
日本の消費者保護の枠組みが及びにくい点も無視できません。
本商材の本質的な問題点
ここでは、
口コミではなく、商材の仕組みそのものから問題点を整理します。
① 暗号資産CFDを「誰でも安全」と表現している点
暗号資産CFDとは、
価格変動に賭ける差金決済取引(実物を持たない投資)です。
レバレッジ(少ない資金で大きな取引)がかかるため、
利益も損失も拡大します。
これを、
-
「資産が溶けない」
-
「誰でも簡単」
と表現するのは、
リスクの説明として不十分だといえます。
② 「通知どおりにやれば勝てる」という前提
動画では、
-
矢印が出る
-
それに従ってロングかショート
-
ほぼ勝てる
という説明がなされています。
しかし、
相場は常に変動しており、過去のパターンが未来も通用する保証はありません。
システムが負ける局面が来た場合の説明が、
ほとんどされていない点が問題です。
③ 実績の検証ができない
「月90万円」「1日17万円」などの画面は表示されますが、
-
どの口座のものか
-
実取引なのか
-
デモなのか
が第三者から確認できません。
検証不可能な実績に基づいて判断せざるを得ない構造です。
④ 運営主体が海外法人であること
IDEAS GROVE PTE.LTD. はシンガポール法人です。
日本の金融庁・消費者庁の直接監督下にないため、
トラブル時の交渉・返金・法的対応が非常に難しくなります。
⑤ サロン形式で中身がブラックボックス化している
具体的なロジックやシステムの中身は、
-
「プロが作っている」
-
「真似できない」
と説明されるだけで、
実際のアルゴリズム(自動判断の仕組み)は公開されません。
内容が不透明なまま20万円を支払う構造であることが本質的なリスクです。
管理人なりの総合評価
以下は、あくまで内容+分析視点に基づく評価です。
特定の口コミには依存していません。
また、実際の効果を保証するものではありませんので、参考値としてご覧ください。
機能性
⬛⬛⬛⬛⬛⬜⬜⬜⬜⬜(5/10)
暗号資産CFDの通知システムとしては成立している可能性はありますが、
安定して利益を出し続けられる根拠は十分に示されていません。
初心者向き度
⬛⬛⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜(2/10)
CFD・レバレッジ・相場変動を前提とするため、
投資初心者には難易度が高すぎます。
コストパフォーマンス
⬛⬛⬛⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜(3/10)
約20万円という価格に対し、
中身がブラックボックスである点が大きなマイナスです。
リスク管理
⬛⬛⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜(2/10)
損失時の説明や保護制度がなく、
海外法人運営である点も不安材料です。
総合スコア
⬛⬛⬛⬜⬜⬜⬜⬜⬜⬜(3/10)
高収益の可能性を強調していますが、
一般の方が安全に参加できる投資案件とは言いにくい構造だと判断します。
評判・評価
ここまで見てきたように、公式ページの時点でいくつかの注意点が見えてきます。
ここからは、私見に偏らないよう、実際に利用した人や、本商材に言及している第三者の評判や口コミ、更には公的機関等による関連ジャンル全体に向けた注意喚起などを含めて、理論と現実のギャップを検証していきます。
*引用は著作権に配慮し、要点のみ。必要最小限の範囲で引用元URLも添えて引用します。
① 金融庁による投資勧誘全般への注意喚起(投資・暗号資産関連)
外国為替証拠金取引(FX取引)やバイナリーオプション取引、また、暗号資産に関する取引や未公開株取引等について、例えば以下のような、無登録業者が関与する詐欺的なものが多くみられます。
② 金融庁による暗号資産取引者へのリスク開示
暗号資産の取引を行う場合は事業者から説明を受け、内容をよく理解してから行ってください…暗号資産は価格が変動することがあります。暗号資産交換業者は登録が必要です。
③ 消費者庁・国民生活センターの注意喚起(暗号資産・投資勧誘)
SNSなどで知り合った面識のない相手から暗号資産等の投資を勧められたら、詐欺的な投資話を疑ってください。暗号資産交換業を行う事業者は、金融庁・財務局への登録が必要です。
④ 国民生活センター「被害回復は極めて困難」注意喚起
暗号資産は価格が変動することがあり、価格が急落して損をする可能性があります。たとえ取引相手が登録業者でも、こうしたリスクや契約内容を十分に理解できなければ契約をしないでください。いったん振り込んでしまうと、被害回復は極めて困難です。
⑤ CFD(差金決済取引)のリスク説明
CFDは証拠金取引(レバレッジ取引)であり、レバレッジによって利益と損失の両方が拡大します。利用者は証拠金として一定額を預けますが、市場が不利な方向に動いた場合、その預けた金額を大きく上回る損失を被る可能性があります。
関連商材全般に対して、金融当局などが投資家保護の観点から注意を促している事例として引用しています。
FAQ(よくある質問)
Q1.WEALSHARE(ウェルシェア)とは何ですか?
A.LINE通知を使って暗号資産関連の取引判断を行い、高収益を狙うことを目的にしたサービス提案です。動画ではCFD的な仕組みが示されていましたが、詳細なロジック公開はありません。
Q2.本当に月80万円稼げますか?
A.公式ではそのような主張がありますが、利益の根拠や損失時の説明が不十分です。CFD取引では損失が元本を上回る可能性もあるため、断定できません。
Q3.CFDとは何ですか?
A.差金決済取引と呼ばれ、価格変動の差額分のみをやり取りする投資方法です。少ない資金で大きな取引が可能ですが、同時にリスクも大きくなります。
Q4.返金保証はありますか?
A.特商法ページには「返金可能」の記載もありますが、基本的に情報商材は原則キャンセル不可とされるため、条件を十分に確認する必要があります。
Q5.国内で金融庁の認可がありますか?
A.記載された運営会社(シンガポール法人)は日本の金融商品取引業者としての登録はありません。金融庁からの明確な言及もないため、国内法に基づく監督対象外となります。
判断する際のチェックリスト
以下のポイントを確認し、理解したうえで判断することが重要です:
-
□【理解】理念やロジックが明確に説明されているか
-
□【透明性】実績や取引根拠が第三者で検証できるか
-
□【費用】料金や返金条件が明確か
-
□【リスク】損失可能性や元本保証の有無が説明されているか
-
□【規制】国内の登録・監督対象かどうか確認しているか
総括
WEALSHARE(ウェルシェアシステム)は、「LINE通知をタップするだけで稼げる」という主張が目を引きますが、実態としては暗号資産CFDの取引に類する仕組みを前提にしている可能性が高く、利益と同様に損失リスクもあります。
特商法情報からはシンガポール法人による提供であり、国内金融庁の登録は確認できないことから、国内での金融商品としての監督下にないことを理解しておく必要があります。
投資や投機を目的とする案件に参加する際は、特にリスクの開示や返金条件を慎重に確認し、ご自身の資金とリスク許容度を元に判断されることをおすすめします。
ここまでお読みいただき感謝いたします。
管理人 ミャオ
