「 山本明日菜の資産形成ガイド」を買う前に知るべき“中身の実態”と注意点

ファンド・不動産・その他

こんにちは、管理人のミャオです。

「 山本明日菜の資産形成ガイド」のページ全体を読み込むと、FIREの理想像や心構えの紹介が中心で、学習のロードマップや検証可能な成果指標の提示は相対的に少ない印象でした。

今回は、販売ページと「特定商取引法に基づく表記」を突き合わせつつ、本商材そのものの本質的な問題点を整理します。

FIREとは

「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」の略です。

具体的には、
生活費をまかなえるだけの資産や収入源(株の配当、不動産収入、副業収入など)をつくり、会社に頼らずに生活できる状態を目指す考え方です。

  • Financial Independence(FI):働かなくても生活費をまかなえる資産・収入を持つこと。

  • Retire Early(RE):一般的な定年より早い段階で仕事を辞める(あるいは働き方を自由に選ぶ)こと。

つまり、FIREは「お金の自由」と「時間の自由」を手に入れるためのライフスタイル戦略の総称です。

主なキャッチコピーを抜粋

・20年後のあなたは快適?それとも不安?

・あなたが本当に望む理想の将来を手に入れるために、自分の手でプログラム しませんか?

・あなたもFIREを目指しませんか?

・好きな時間に、好きな場所で、家族や趣味に没頭できる人生

・そんな、誰もが羨むような人生を手に入れたくないですか?

・定年まで働くのではなく、時間的、経済的自由を手に入れるFIREの準備を今から 始めましょう。

・FIREとは夢物語なんかじゃなく、計画次第で実現可能な目標なのです。

・「FIRE達成と理想の未来の掴み方をお教えします

一言でまとめると、『FIRE(経済的自立と早期リタイア)に向けて「人生設計・収支管理・資産運用」の行動を促す自己啓発系の資産形成ガイド』です。

特定商取引法に基づく表記

販売会社
販売者名 山本明日菜
所在地 東京都港区南青山2-2-15 WIN青山531
電話番号 050-5896-1291
メールアドレス asset.form.office@gmail.com

*上記は主なものを抜粋して掲載しています。

特定商取引法(特商法)は、インターネット上での取引きなどにおいて、事業者による違法・悪質な勧誘行為などを防止し、購入者の利益を保護することを目的に、事業者の氏名(名称)、住所、連絡先(電話番号)などの重要事項の表記を義務付け、また虚偽・誇大な広告を禁止する法律です。違反行為は、業務改善の指示や、業務停止命令・業務禁止命令の行政処分の対象となるほか、一部は罰則の対象にもなります。表記があれば問題ないというわけではありませんが、表記のない場合は規約違反を犯しているということになります。

特商法の表記で「販売者名」「所在地」「電話番号」の3点が、わざわざ画像形式でテキスト検索を回避する形になっています。

検索エンジン対策(自分たちの身元情報が“検索でつながる”ことを避けたいため)として意図的である可能性を否定できません。

法人格(株式会社・合同会社など)の記載は確認できませんので、個人名義での販売とみられます。

特商法に記載された所在地「東京都港区南青山2-2-15 WIN青山531」をGoogleストリートビューで確認すると以下の建物が表示されます。

こちらの「ウィン青山」ですが、バーチャルオフィスです。

住所貸しサービスを利用したバーチャルオフィスですので、この場所に会社の運営実態はありません。

特商法の「所在地」欄にも
”※当ページに記載の販売情報は契約している店舗のものです。
ご請求いただいた場合には遅滞なくご連絡いたします。”
と、明記してあります。

「バーチャルオフィス・IP電話番号・フリーメールアドレス」の3点セット自体は違法でも即NGでもありませんが、実体確認(責任の所在・継続性・連絡の確実性)という観点では弱いシグナルになりやすいです。

個人事業やスモールビジネスでは合理的な選択肢にもなり得ますが、高額商材や長期サポート前提のサービスでは、追加の裏取りを強くおすすめします。

価格とサポートの実態

【価格:販売価格とキャンペーン価格の有無】

販売価格は29,800円(税込)と明記されています。

キャンペーン価格や期間限定割引の記載は、当該ページ群では確認できませんでした。

【返金保証:有無、条件、返金可能期間】

返金保証は用意されていますが、条件として「60日間の実践の記録(支出書き出し、質問記録等)」と「氏名・住所が判別できる身分証の提出」が必要です。

返金の申請は「60日の実践後10日以内」にメールで行います。

返金時の振込手数料や購入時の各種手数料は返金対象外です。

返金は「基本的に10営業日以内」に指定口座へ振込と記載されています。

【サポート体制:メール・LINE・Zoomなど、回数・期限・内容】

連絡手段としては「お問い合わせフォーム」およびメールアドレス(asset.form.office@gmail.com)が記載されています。

LINEやZoom等のサポート、回数・期限・具体的な対応内容についての明示は見当たりませんでした。

【バックエンド販売の有無:追加の高額セミナー・コンサル誘導があるか】

当該ページ群(トップ/特商法)内では、購入後に別料金の高額セミナーやコンサルへ誘導する旨の明示は確認できませんでした。
(少なくとも、当該ページに限っては記載なしという意味です。)

【購入後のリスク:サポート切れ後どうなるか、教材アップデートの有無】

商品の引き渡しは「代金決済完了後、14日以内にinfotopユーザーマイページからダウンロード」とされ、受け取り期限の管理が必要です。

返品はデータ商品の性質上「原則不可」で、返金保証の条件を満たす場合に限り対応と明記されています。

コンテンツの転載・複製・公衆送信などの二次利用は禁止されており、共有・転用には制約があります。

サポートの期限や範囲、教材アップデート方針についての明示は確認できませんでした。

【補足となる販売条件(参考)】

支払方法はクレジットカード、コンビニ(前払い)、銀行振込(前払い)、BitCash、PayPalが記載されています。

販売数量は「50セット」、申込み後は「14日以内に入金」が必要とされています。

本商材の本質的な問題点

1)価格に見合う学習の具体像が掴みにくい

FIREの概論やメリットの説明に紙幅が割かれる一方、講座の詳細カリキュラム、学習時間(目安)、到達基準、サポート範囲(質問回数・回答SLA(返信までの目安時間))などの記述は相対的に乏しく、投下コストに対する学習成果を事前に測りにくいです。

なお販売価格は29,800円(税込)と明記されています。

2)返金のハードルが実務上高い

「60日間の実践」+「学習記録の提出」+「身分証の提出」など、返金要件が多段になっており、受付期間も「60日の実践後10日以内」と短い設定です(申請からの振込も手数料差引)。

条件を満たす運用記録(支出書き出し、質問履歴等)を継続管理する負担が大きく、実質的に行使しづらい点は留意が必要です。

3)効果は全面的に非保証(再現性に個人差)

「本商品に示された表現や再現性には個人差」「全ての方の効果・結果は保証しない」と明記されています。

投資・家計最適化のノウハウであっても、前提条件やリスクの幅が大きいことを踏まえ、結果保証がない前提で購入可否を検討する必要があります。

4)希少性(50セット)の強調に注意

販売数量が「50セット」とされ、意思決定を急がせやすい希少性の打ち出しになっています。

希少性は品質の裏付けではないため、内容の妥当性を個別に吟味すべきです。

5)連絡手段が限定的で、事業者情報が読み取りにくい

所在地・販売者名・電話番号は画像化され、問い合わせは基本「フォームから」と案内されています。

テキスト検索やコピーがしづらく、緊急連絡も電話で受けていない旨の注記があり、初学者には心許なく映る可能性があります。

6)連絡先メールがフリーメールの表記

連絡先は「asset.form.office@gmail.com」(全角@表記)で、独自ドメインの運用実態が読み取りにくい構成です(スパム対策のためと注記)。

サポート体制の継続性や組織実在性を確認したい人は事前に追加質問が必要でしょう。

7)決済〜受け取りの導線と期限

支払いはクレカ・コンビニ・銀行振込・BitCash・PayPal等、引渡しは「infotopユーザーマイページからダウンロード」となっています。

「代金決済完了後14日以内にダウンロード」との案内で、受け取り期限の管理が必要です。

8)返金時の費用負担

返金の際の振込手数料は返金対象外で、購入時の各種手数料も対象外と明記されています。

「全額返金」との見出しだけで判断せず、実受取額のイメージを持っておくべきです。

9)情報の二次利用制限が強い

コンテンツの転載・複製・公衆送信などを禁止する規定が明記されており、ノウハウのチーム共有や社内研修への転用は原則不可です。

購入前に利用シーンを想定し、規約と齟齬がないか確認が必要です。

10)リスク記述よりも理想像の訴求が中心

トップページはFIREの種類・メリット・価値観の整理が主で、具体的な投資商品の選定基準や下落局面のリスク管理(損失許容度、再平衡(資産配分の調整)など)の手順よりも、動機付けに比重が置かれています。

「行動指針」と「資産運用の実務(商品選定・コスト・税制・下振れ時の対処)」がどの程度カバーされるのか、事前に確認するとよいでしょう。

11)初学者には「自走努力」前提の設計

返金要件に「60日間の実践記録」や「質問記録」の提出が含まれることからも、実践・記録・振り返りを自力で回す前提の講座設計がうかがえます。

学習の伴走(個別添削・継続面談)が必須なタイプの初学者には不向きな可能性があります。

評判・評価

ここまで見てきたように、公式ページの時点でいくつかの注意点が見えてきます。

ここからは、実際に利用した人の評判や口コミを踏まえながら、理論と現実のギャップを検証していきましょう。

でも、そんなうまい話、あるのかしら?

なんでも鵜呑みにするのは良くないわよね。

そんなに簡単に効果があるものなの?

使ってみた人の暴露情報ってないのかなぁ。

信用してもいいんだろうけれど、 悩むよね。

もう少し調べてみようかな。

総括

本講座は、FIREの理念に共感し、自ら記録管理と自走学習を継続できる人には適合しやすい一方で、期待しがちな「手取り足取りの個別伴走」や「結果の保証」は仕様上期待しづらい構成です。

購入判断では、

①学習の具体像を事前に質問で詰める

②返金条件を自分の生活リズムで満たせるか試算する

③受け取り・問い合わせの導線を実地で確認する

の三点を最低ラインに据えることを推奨します。

そのうえで、費用対効果(コストに対して何を得るか)を自分の目標と照合し、過度な希少性訴求に流されずに決めるのが堅実です。

ここまでお読みいただき感謝いたします。

管理人 ミャオ

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