「 合同会社アクシス/山田博俊のエリオトレーディング」見落としがちな本質的なリスクと注意点まとめ

FX

こんにちは、管理人のミャオです。
本記事では、「 合同会社アクシス/山田博俊のエリオトレーディング」の商材そのものに内在する問題点を検証・整理し、掲載内容から読み取れる“構造的なリスク”に絞って解説します。

FXとは

外国為替証拠金取引の略で、Foreign Exchangeの頭文字を取ったものです。

異なる通貨ペアを売買し、その為替レートの変動によって利益を狙う取引です。

外貨預金と似ていますが、FXは証拠金を利用して、預けた証拠金の何倍もの金額を取引できる「レバレッジ」という仕組みが特徴です。

主なキャッチコピーを抜粋

・6年間負け続けたトレーダーが 受講後3週間で負けなくなり 翌月18%の利益を叩き出しました

・エリオット波動分析と移動平均線を融合させた 画期的なトレード方法をすべて公開

・あなたは10回のカリキュラムと 回数制限なしのサポートに いくらの価値をつけますか?

・もし1つでも当てはまるのであれば、エリオトレーディングは あなたのトレード人生を変える有益な自己投資になるでしょう!

・さあ、エリオトレーディングに参加することで、あなたの人生をも変える、圧倒的なトレードスキルを手に入れましょう!

「エリオット波動と移動平均線を組み合わせて学ぶ、FX向けの実戦志向トレード講座(全10回動画+回数無制限サポート)」です。

特定商取引法に基づく表記

販売会社 合同会社アクシス
責任者名 山田博俊
所在地 鳥取県米子市夜見町3024-37
電話番号 0859-21-3353
メールアドレス info@fx-protrader.net

*上記は主なものを抜粋して掲載しています。

特定商取引法(特商法)は、インターネット上での取引きなどにおいて、事業者による違法・悪質な勧誘行為などを防止し、購入者の利益を保護することを目的に、事業者の氏名(名称)、住所、連絡先(電話番号)などの重要事項の表記を義務付け、また虚偽・誇大な広告を禁止する法律です。違反行為は、業務改善の指示や、業務停止命令・業務禁止命令の行政処分の対象となるほか、一部は罰則の対象にもなります。表記があれば問題ないというわけではありませんが、表記のない場合は規約違反を犯しているということになります。

特商法表記は画像形式でテキスト検索を回避する形になっています。

検索エンジン対策(自分たちの身元情報が“検索でつながる”ことを避けたいため)として意図的である可能性を否定できません。

法人番号は「 8270003000459」です。

また、本商材の販売会社「合同会社アクシス」は、金融庁の公表する金融商品取引業者リストには掲載されていません。

教材として手法を解説するだけであれば登録は不要ですが、個別の売買指示や助言まで含まれる場合は登録が必要になるため、購入前に内容をよく確認することが大切です。

特商法に記載された所在地を辿ったところ、一軒家が表示されました。

価格とサポートの実態

【価格:販売価格とキャンペーン価格の有無】

  • 販売価格は49,700円です。

  • キャンペーン価格の明示は確認できませんでしたが、「この価格で提供できるのは今回が最後かもしれません」という記載があり、希少性を訴求する表現は見られます。

【返金保証:有無、条件、返金可能期間】

  • 返金保証の記載はありません。

  • 特商法ページで「お客様のご都合による返品および返金には応じられません」と明記されています。

  • 返金可能期間に関する記載も見当たりませんでした。

【サポート体制:メール・LINE・Zoomなど、回数・期限・内容】

  • 販売ページに「サポートの期間や回数に制限はありません」「分かるまで徹底的にサポートします」との記載があります。

  • 参加費用の内訳として「メールサポート(回数無制限)」と明示されています。

  • LINEやZoomなど他の連絡チャネルについての記載は、当該ページでは確認できませんでした。

【バックエンド販売の有無:追加の高額セミナー・コンサル誘導があるか】

  • 販売ページおよび特商法ページ上では、追加の高額セミナーやコンサルへの誘導に関する明示は見当たりませんでした。

【購入後のリスク:サポート切れ後どうなるか、教材アップデートの有無】

  • サポートは「期間・回数無制限」と記載されていますが、対応チャネルの詳細や目安返信時間などの運用条件は明記されていません。

  • 納品は「決済完了後、14日以内にインフォトップのユーザーマイページから案内書をダウンロード」とされており、即時に全内容へアクセスできない可能性があります。

  • 「本商品に示された表現や再現性には個人差があり、必ずしも利益や効果を保証したものではありません」との免責が明記されており、成果は保証されません。

  • 教材アップデートの有無や更新ポリシーについての記載は見当たりませんでした。

本商材の本質的な問題点

1)成果の強調が「個人の感想」で再現性が不明確です。
 ページ冒頭で「翌月18%の利益」など顕著な成果が提示されますが、すぐ下で「個人の感想」と明示されています。
 統計的な根拠(検証期間・サンプル数・ドローダウン〔資産の減り幅〕など)が示されておらず、同じ結果になると誤解しやすい構成です。

2)具体例が“良かったケース”に偏る可能性があります。
 2025年3月のドル円に関する複数の「+◯◯pips」の成功例が並びますが、採用基準や不成功例の扱い(選択バイアス〔都合のよい例だけ選ぶ偏り〕)は説明がありません。
 公平性・再現性を判断する材料が不足しています。

3)サポートは「回数無制限・期間無制限」とされていますが、持続可能性が読み取れません。
 個人対応で無制限サポートを恒常的に保つ運用体制や目安返信時間などが明記されていません。
 品質や待ち時間が受講生数に左右されるリスクがあります。

4)価格と「今だけ」訴求が意思決定を急がせます。
 「今回が最後かもしれません」「今が行動の時です」などの希少性訴求は、冷静な比較検討を妨げがちです。
 投資系商材では、内容・保証・学習負荷を十分比較したうえで判断するのが安全です。

5)合計学習時間が比較的短く、到達できるレベルの目安が読み取りづらいです。
 動画10本・合計196分と記載がありますが、どの程度の練習量で実運用まで到達できるかの学習計画(演習・添削・テストの頻度など)が定量化されていません。

6)返金・返品不可で、購入後のセーフティネットが弱いです。
 「お客様都合による返品および返金には応じられません」と明記されています。
 内容が合わなかった場合に費用を回収できない点は、大きなリスクです。

7)納品が「決済完了後、14日以内のダウンロード」でタイムラグがあります。
 即時に全内容へアクセスできるとは限らず、開始時期が遅れる可能性があります。
 短期で学びたい人は計画に影響が出るかもしれません。

8)利益の保証はなく、結果には個人差がある旨が明記されています。
 「必ずしも利益や効果を保証したものではございません」との注意書きがあり、投資成果の不確実性は販売側も認めています。
 損失リスク(含み損〔未確定の損失〕・ロスカット〔強制決済〕)を前提に自己責任で判断する必要があります。

9)手法の学習ハードルは決して低くありません。
 エリオット波動(値動きを波として数えて先行きを推測する理論)と移動平均線(一定期間の価格の平均を線で示す指標)を使い、詳細なシナリオ作成が前提とされています。
 「上がるか下がるかを当てるだけではない」との説明のとおり、理解と練習の負荷が高い点を踏まえた学習計画が必要です。

10)価格表記と販売形態はシンプルですが、比較検討の材料が限定的です。
 販売価格は49,700円・ダウンロード販売・メールサポートと明示されていますが、カリキュラム外の費用(チャートツール・データ取得・検証環境など)の必要性や推奨環境は読み取れません。
 総保有コスト(TCO)を見積もってから判断するのが無難です。

11)事業者情報は開示されているものの、運営実績の客観的指標は限定的です。
 法人名・住所・電話・メールは記載されていますが、第三者監査や継続年数の客観データ、受講者数・修了率などの定量情報はページからは把握できません。
 運営の信頼性は、記載情報だけでは測りきれません。

評判・評価

ここまで見てきたように、公式ページの時点でいくつかの注意点が見えてきます。

ここからは、実際に利用した人の評判や口コミを踏まえながら、理論と現実のギャップを検証していきましょう。

販売ページをいくら見ても、「このノウハウを使って、これだけの利益を出しました!」というようなリアルな実績報告や、実際のトレード履歴の公開は一切見当たりません。

でも正直なところ、これってただの“後出しジャンケン”にしか見えないんですよね。

そもそもチャート画像なんて、過去の相場を切り取って、自分の都合のいいポイントに矢印を引けば、それっぽく仕上がるものです。

エリオット波動のカウントのやシナリオ想定に関しては、難易度が高い手法なのでより多くの事例を取り上げたり、リアルトレード動画を追加するなどして重点的に説明を強化しても良いと感じるところもあります。

総括

「 合同会社アクシス/山田博俊のエリオトレーディング」は、テクニカル分析の体系を短時間で学べる点や、無制限サポートの提示など魅力的な表現がある一方で、成果の再現性・返金不可・学習負荷といった“見落とすと痛い”論点が同時に存在します。
購入検討の前に、①どのくらいの学習時間と検証を継続できるか、②不成功時の損失・機会費用を許容できるか、③検証データや学習サンプルを自分で作れるか、の三点を具体化してみてください。
投資教育商材は「買ってから考える」より「買う前に設計する」ほうが、結果的に安くつきます。

ここまでお読みいただき感謝いたします。

管理人 ミャオ

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