「株式会社エターナル/渡辺拓也の競馬投資ソフト」で“手堅く増やせる”は本当?

ギャンブル・競馬・宝くじ

こんにちは、管理人のミャオです。

今回は、「株式会社エターナル/渡辺拓也の競馬投資ソフト」について、「何が本質的に問題なのか」を検証・解説します。

主なキャッチコピーを抜粋

・的中率はズバリ約70%です

・買う馬券は2番人気から6番人気まで

・的中率6割以上が理想です

・的中したらトータル収支をプラスにする

・資金配分を最少額で行う

『中央競馬で「約70%の的中率」と「2〜6番人気を対象にした資金配分」でトータル収支のプラス化をうたう予想・資金配分ソフト』です。

特定商取引法に基づく表記
販売会社 株式会社エターナル
責任者名 五十嵐剛
「ソフト作成」及び{マニュアル執筆者」 渡辺拓也
所在地 新潟県新潟市東区太平3-20-17
電話番号 025-369-5293
メールアドレス ta02ku07ya@joy.hi-ho.ne.jp

*上記は主なものを抜粋して掲載しています。

特定商取引法(特商法)は、インターネット上での取引きなどにおいて、事業者による違法・悪質な勧誘行為などを防止し、購入者の利益を保護することを目的に、事業者の氏名(名称)、住所、連絡先(電話番号)などの重要事項の表記を義務付け、また虚偽・誇大な広告を禁止する法律です。違反行為は、業務改善の指示や、業務停止命令・業務禁止命令の行政処分の対象となるほか、一部は罰則の対象にもなります。表記があれば問題ないというわけではありませんが、表記のない場合は規約違反を犯しているということになります。

法人番号は「1110001028573」です。

特商法に記載された所在地を辿ったところ、一軒家が表示されました。

本商材の本質的な問題点
1)勝率や回収率の“再現性”が検証不能

提示される実績(例:勝率・回収率)があっても、取得方法(母集団=対象レースの範囲、期間、オッズ帯)が明確でないと、同じ条件で再現できません。
「再現性(同じ手順で同じ結果が出ること)」が示されない実績は、信頼性が著しく下がります。

2)検証条件の“恣意的な切り取り”の余地

バックテスト(過去検証)の期間を都合の良い時期だけに限定すると、見かけの勝率・回収率は簡単に上がります。
対象レースの除外基準(重賞のみ、雨天除外など)が曖昧だと、数字が良く見えるように「切り取り」できてしまいます。

3)期待値(平均的に見込める利益)の説明不足

競馬の回収率は「オッズ×的中率」のバランスで決まります。
“期待値がプラスかどうか”の根拠(サンプル数、信頼区間(統計的な誤差の幅))が示されないと、運用の合理性を判断できません。

4)投資(資金管理)設計の不透明さ

“資金管理(ベット額の配分やドローダウン(資金の一時的な落ち込み)に耐える設計)”が見えないと、少数の外れで資金が尽きます。
最大連敗数と推奨資金の関係を明示しているかを要確認です。

5)変化する環境への追随性が不明

競馬は馬場傾向、騎手・厩舎の変化、オッズ形成のトレンドで有利/不利が移ろいます。
“ロジックの更新頻度”や“劣化検知(使えなくなった兆候の検出)”が記されていないと、過去の成績は将来を保証しません。

6)情報の非対称性を埋める“根拠データ”の欠落

予想根拠(ラップタイム、個体差指標、適性スコア等)のデータ出典や計算式が非公開だと、利用者は品質を検証できません。
“ブラックボックス(中身が見えない仕組み)”は、リスクが高い設計です。

7)期待をあおる表現とリスク開示のバランス不全

「誰でも簡単」「自動で稼げる」などの表現に対し、損失リスク、税務(雑所得・申告)の注意、ギャンブル依存対策が十分に書かれていない場合、消費者保護の観点で問題が残ります。

8)返金・保証条件の実効性が不明瞭

“返金可”と見えても、条件が厳しすぎたり、検証に必要な期間より短い申請期限だったりすると、実質機能しません。
「いつ、誰に、どう請求できるか」「到着期限」「手数料負担」などの具体性が重要です。

9)サポート範囲・責任の切り分けが曖昧

操作方法だけ対応し、成果には責任を負わないという但し書きが強すぎる場合、実質的な支援は限定的です。
“導入~運用~改善”の伴走が不可欠です。

10)特商法表記の“連絡可能性”が担保されていない

特定商取引法に基づく表記では、【販売事業者名/所在地/連絡先(電話・メール)/代表者名】等の確認が要点です。
匿名性が高すぎたり、所在地や電話が曖昧・不通であれば、トラブル時の救済が難しくなります。

11)価格と価値の“比較可能性”がない

同価格帯の他手法(統計モデル、他社ソフト、公開予想)と比べ、どの優位性がどれくらいあるのか。
“差別化要因”が定量で示されていないと、価格妥当性を判断できません。

12)実運用の“摩擦コスト”を過小評価

購入後に必要なデータ購入費、ツール連携費、外部API、手動作業時間(レース前の入力や検証)など、総コストが明示されないと、実際の損益が想定より悪化します。

13)倫理・法令順守の観点が弱い

未成年の購入防止、誇大広告の抑制、クーリング・オフ該当性(通信販売は原則対象外ですが、独自保証の有無)など、基本的な説明が薄いと、消費者トラブルの火種になります。

14)“やめ時”の設計がない

ドローダウンが一定を超えたら停止・改良する、といった“撤退基準(リスク管理の最終ライン)”が示されない商材は、損失拡大を招きやすい設計です。

評判・評価

ここまで見てきたように、公式ページの時点でいくつかの注意点が見えてきます。

ここからは、実際に利用した人の評判や口コミを踏まえながら、理論と現実のギャップを検証していきましょう。

的中率を論理的に納得できる形で説明が必要だと思います

予想で当てるのは根本的に無理があるのは分かりきった事ですよね

総括

“競馬×投資ソフト”は、言葉の相性が良いがゆえに誤解も生みやすい領域です。
重要なのは、再現性の根拠・資金管理の設計・連絡可能性(特商法の実効性)の三点。
この三点が弱い商材ほど、長く運用するほど期待値はぶれ、トラブル時の対応も難しくなります。
撤退基準と更新方針を先に決め、数字が崩れたら淡々と見直す。
それが“賭け”を“運用”に近づける最低限の防波堤です。

ここまでお読みいただき感謝いたします。

管理人 ミャオ

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