こんにちは、管理人のミャオです。
本記事では「田邊晴大のせどり辞典」の内容そのものの矛盾やリスクを整理します。
ページ内の主張・条件・事例から論理的に検証します。
せどりとは
商品を安く仕入れて高く売ることで、その差額を利益とするビジネスです。
特に、古本やCD、DVD、ゲームソフトなど、比較的安価で手に入る商品を対象に、インターネットオークションやフリマサイトなどで転売する商行為です。
また、せどりを行うには、古物営業法に基づき、古物商許可が必要になる場合があります。
特に、中古品を扱う場合は注意が必要です。
主なキャッチコピーを抜粋
・50人以上の初心者を初月から稼がせた圧倒的な知識と実績があります
・せどり・転売経験ゼロの初心者ですら初月に45万円以上稼がせた秘訣を公開!
・「せどり」のほぼ全てを詰め込んだ誰でもすぐに始めやすい簡単6ステップ
・再現性が高すぎて脱サラ続出中の危険なノウハウをお伝えしています
・3ヶ月目で月収300万突破された猛者もいます
・PDF15ページで見るだけで身につくような内容で濃くお届けします
・本業以下の時間を使って本業以上の収益を稼げてしまう画期的な稼ぎ方
「未経験でも“初月から稼げる”“月100万円も可能”とうたう、無在庫転売を含むせどりノウハウの短尺PDF教材(とその環境)」です。
特定商取引法に基づく表記
| 販売会社 | ー |
| 責任者名 | 田辺 晴大 |
| 所在地 | 千葉県佐倉市城 414-8-101 |
| 電話番号 | 05035920518 |
| メールアドレス | resellerjiten369@gmail.com |
*上記は主なものを抜粋して掲載しています。
現時点で、当該住所・氏名の組み合わせでの“法人としての登録”は見当たらず、個人名義で販売している可能性が高いと判断します。
特商法に記載された所在地を辿ったところ、2階建てのアパートが表示されました。
価格とサポートの実態
1)価格:LPと特商法ページの価格差、キャンペーン価格の有無。
販売ページでは49,800円(税抜)、特商法ページでは 54780 円(税込)と明記されています。
キャンペーン(値引き)価格の明記は見当たりませんが、「数量、人数限定につき先着200名様まで」との表記はあります。
2)返金保証:有無、条件、返金可能期間。
返金保証の記載があります。
条件は「3か月以内に5万円も稼げなかった場合」、かつ「50商品を販売した証明」、さらに「ご購入後100日以内に連絡」で返金可能です(受付はメール)。
3)サポート体制:メール・LINE・Zoomなど、回数・期限・内容。
サポート期間は「ご購入日から半年間」と明記されています。
連絡手段としては、返金受付用のメールアドレスが記載されています(サポート連絡もメール想定)。
また、プライバシーポリシー上は「LINE公式アカウントでの情報発信」を行う旨の記載があります。
Zoom等の記載は見当たりません。回数や具体的な支援内容の詳細も明記はありません。
4)バックエンド販売の有無:追加の高額セミナー・コンサル誘導があるか。
特商法ページのプライバシーポリシーには「当方及び第三者の商品等の広告・宣伝、販売の勧誘」を行う旨が記載されています。
追加の案内(バックエンド誘導)を行う可能性を示す文言ですが、具体的な高額セミナー等の明記はありません。
5)購入後のリスク:サポート切れ後どうなるか、教材アップデートの有無。
サポートは「購入日から半年間」との明記のみで、期間終了後のサポート継続についての記載は見当たりません。
したがって、半年経過後は個別サポートを受けられない可能性があります。
教材は「PDF(15ページ)」と販売ページにありますが、アップデート提供の有無は販売ページ・特商法ともに明記が見当たりません。
本商材の本質的な問題点
1)「仕入れさえ安く行えれば必ず利益が出ます」という断定は、需要変動(買い手の数の変化)、相場下落、手数料(販売手数料・送料)などの現実的コストを無視しています。
「必ず(例外なく)」という表現は誤解を招きます。
2)成果の裏づけが「浅野さん(仮名)の1か月で利益46万円」という単発の事例に依存しており、検証可能なデータ(仕入れ明細、販売履歴、手数料控除後の純利益、作業時間)が示されていません。
再現性(誰がやっても同じ結果が見込めること)の説明が不足しています。
3)初期資金が少ない人向けに無在庫転売(在庫を持たずに出品する手法)を推奨していますが、主要プラットフォームでは規約上の制限・禁止があり得ます。
規約違反やアカウント停止(販売アカウントが使えなくなるリスク)に触れず、リスク説明が不十分です。
4)返金保証は「3か月以内に5万円未達」「50商品販売の証明」「購入後100日以内に連絡」など複数条件をすべて満たす必要があり、達成・証明のハードルが高い設計です。
実務と証憑(証拠書類)の用意まで行う負担が大きく、実質的に適用が難しい可能性があります。
5)「非公開情報」「これで稼げないわけがない」などの強い言い切りが多い一方、教材の中核となるカリキュラムや到達指標(何を、どれだけ、いつまでにできるようになるか)の具体性が乏しく、学習計画を立てにくい構成です。
6)「人数限定の募集」としつつ、その合理的根拠(講師の稼働上限、サポート体制の定量、募集ロットや期)の説明がありません。
希少性を煽る表現に比べ、運営側の体制説明が不足しています。
7)サポートは「LINE・メール半年」とありますが、回答SLA(何時間以内に返すか)、対応範囲(添削の有無、アカウントトラブル支援の可否)などのサービス水準の約束が見当たりません。
運用時の詰まり(出品停止、返品対応、価格改定)で支援を要しますが、その具体像が不明です。
8)重要な費用や制約(送料、梱包資材、各プラットフォームの手数料、相場調査の有料ツール、返品損失など)の扱いが薄く、利益計算が「理論上の粗利」中心に見えます。
実務上の純利益(手残り)とキャッシュフロー(入出金のタイミング)の説明が不足しています。
9)海外仕入れの登録方法をマニュアル化とありますが、為替変動(円安・円高)、輸送遅延、関税・通関、返品コストなど国際取引特有のリスクの説明が限定的です。
国内転売よりも管理項目が増える点を明示すべきです。
10)「初心者でも問題ない」「簡単にできる」といった表現が繰り返されますが、並行して提示される作業は広範(仕入れ、相場調査、出品、価格調整、梱包、発送、顧客対応)で、学習負荷・作業時間の見積もりが示されていません。
実務量の可視化がないまま、心理的ハードルを下げるコピーが先行しています。
評判・評価
ここまで見てきたように、公式ページの時点でいくつかの注意点が見えてきます。
ここからは、実際に利用した人の評判や口コミを踏まえながら、理論と現実のギャップを検証していきましょう。
そもそも無在庫転売を勧めている時点でかなり怪しいです。
無在庫転売は多くの販売プラットフォームで禁止されています。
発覚すればアカウント凍結されてしまい、使えなくなってしまいます
教材のボリュームがPDF15ページ分といくらなんでも少なすぎる気がします。
辞典と言う名前だからものすごいボリュームをイメージしてましたが違うみたいです
そもそも、消費者庁はせどりで稼ぐことはできないと言っています。
販売者の売上の自己申告によれば、せどりそのものの儲けは数パーセントしかなく、役に立つのか疑わしいせどりノウハウが売上の大部分を占めています。
総括
セールスレターには、不安を和らげる強い約束や華やかな事例が並びます。
しかし、学習設計・リスク説明・検証可能性の3点が薄いままでは、期待値と現実の差で消耗しやすいのが実情です。
購入を検討されるなら、最低でも「利益の定義(手残り)」「作業時間の実測」「規約リスク(無在庫転売の可否)」を説明できる段階まで、本文を引き直してから判断なさることをおすすめします。
ここまでお読みいただき感謝いたします。
管理人 ミャオ

