「杉田順一のコアラ」の知っておくべき5つの本質的リスク

FX

こんにちは、管理人のミャオです。

今回は、販売ページに並ぶ多数のチャート画像と訴求文から、「杉田順一のコアラ」がどんなFX手法(=売買のやり方)を想定し、どこが難所になりやすいかを読み解きます。

きらびやかな“勝ちの瞬間”に目を奪われがちですが、相場は常に両面があります。

ページが示す情報を材料に、落ち着いて長所とリスクを仕分けしていきましょう。

FXとは

外国為替証拠金取引の略で、Foreign Exchangeの頭文字を取ったものです。

異なる通貨ペアを売買し、その為替レートの変動によって利益を狙う取引です。

外貨預金と似ていますが、FXは証拠金を利用して、預けた証拠金の何倍もの金額を取引できる「レバレッジ」という仕組みが特徴です。

主なキャッチコピーを抜粋

・ダブル・トレンドで稼ぎを狙う

・エントリーポイントはエントリーゾーンの中にあるから自信をもってエントリー可能です。

・3連続同色のローソク足が出現する場面が狙い

・わずか3分の投資活動

・取引チャンスは多し

視覚的なサイン(売買合図)をチャート上に表示してエントリー/エグジットの判断を補助するタイプのFXインジケーター系商材です

特定商取引法に基づく表記
販売会社
責任者名 杉田順一
所在地  神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町1154-2市ヶ尾プラザビル605
電話番号 045-532-8978
メールアドレス support@tenplanet.com
特定商取引法(特商法)は、インターネット上での取引きなどにおいて、事業者による違法・悪質な勧誘行為などを防止し、購入者の利益を保護することを目的に、事業者の氏名(名称)、住所、連絡先(電話番号)などの重要事項の表記を義務付け、また虚偽・誇大な広告を禁止する法律です。違反行為は、業務改善の指示や、業務停止命令・業務禁止命令の行政処分の対象となるほか、一部は罰則の対象にもなります。表記があれば問題ないというわけではありませんが、表記のない場合は規約違反を犯しているということになります。

特商法表記は画像形式でテキスト検索を回避する形になっています。

検索エンジン対策(自分たちの身元情報が“検索でつながる”ことを避けたいため)として意図的である可能性を疑わざるを得ません。

現時点で、当該住所・氏名の組み合わせでの“法人としての登録”は見当たらず、個人名義で販売している可能性が高いと判断します。

また、現時点で金融商品取引業者としての登録も確認できませんでした。

投資助言を業として行う場合は、投資助言・代理業などの登録が必要です。

自社の教材販売のみで個別助言等をしない場合は登録対象外になり得ますが、個別銘柄の推奨・継続助言・売買指示等を不特定多数へ業として提供するなら登録要件に該当し得ます。

所在地を辿ったところ、12階建てのマンションが表示されました。

本商材の本質的な問題点5つ
1.勝ち事例の“見せ方”偏重(統計の開示不足)

掲載画像は“勝てた瞬間”のチャート例が中心で、勝率・損益比・最大ドローダウン(資金が最大でどれだけ凹むか)や連敗回数、検証母数(何回の取引で検証したか)などの数値的裏づけが読み取りにくい構成です。
数値が不明なままだと、再現性(同じ条件で同じ結果が出るか)を判断できず、期待値(平均的なもうけの見込み)も測れません。

ドローダウン=運用中のピークからの下落幅。長く深いほどメンタル・資金に負担大。

2.マルチタイムフレームの“運用手順”が不鮮明

ページでは1分足/5分足、エントリーゾーン、対応通貨(USDJPY・GBPJPY・EURJPY)が明示されています。
ただし、実運用で誰がやっても同じ判断になるための数値設計が見えにくい点が問題です。

裁量(その場の判断)が入りやすい状態のため、成績がぶれやすいリスクが高まります。

3.インジケーター特有の“リペイント問題”への言及不足

矢印やサイン系のインジケーター(MT4/MT5などに表示する計算式ツール)は、確定足(その時間足のローソク足が閉まった状態)と形成途中で挙動が違う場合があります。

リペイント(後からサイン位置が変わって見える現象)や、確定サインの定義(いつの時点で有効とみなすか)について、ページ上では十分に読み取れません。

ここが曖昧だと、リアルトレードの再現性に大きく影響します。

4.資金管理・リスク制御の設計が見えにくい

ロット(取引量)や損切り(逆に動いたときの撤退ライン)、1回の取引で口座の何%までリスクを取るかといったマネーマネジメント(資金管理)の方針説明が薄い印象です。

手法が優れていても、損失を限定するルールが不明確だと、資金が持続しないリスクが高まります。

5.販売情報の“時代適合性”が判断しにくい

ページ構成・画像のメタ情報から、作成時期がかなり前の可能性も示唆されます。

相場はボラティリティ(値動きの大きさ)や主要通貨の癖、ブローカーの約定環境などが年々変化します。

最新相場での検証方法(フォワードテスト:実運用に近い試験)やアップデート方針の説明が見当たらず、現行相場への適応性が読み取りにくい点は懸念材料です。

管理人なりの総合評価(5段階評価)
  • 機能性:★★☆☆☆(2.5/5)
    チャート例は豊富ですが、数値面の裏づけや運用設計の具体性が薄く、機能の全体像が把握しづらいです。

  • 初心者向き度:★★☆☆☆(2/5)
    サイン提示は魅力ですが、裁量判断の余地とルール不透明さが難所です。練習と検証前提でようやく扱えるレベルに見えます。

  • コストパフォーマンス:★★☆☆☆(2/5)
    統計・検証・仕様の不明瞭さを踏まえると、可視化された価値がやや弱い評価です。

  • リスク管理のしやすさ:★☆☆☆☆(1.5/5)
    損切り・ロット設計・最大想定損失のガイダンスが読み取りにくく、資金保全の設計図が不足です。

  • 総合満足度:★★☆☆☆(2/5)
    “勝ち方”より“負け方の制御”の説明が少ないため、長期運用の地力が見えにくいです。

  • 総合スコア:★★☆☆☆(2/5)(慎重検討推奨)
    画像訴求は強い一方、検証とルールの透明性が弱く、すぐ収益化を期待するには情報が不足しています。
評判・評価

「杉田順一のコアラ」に直接言及した記事は、広く検索しても見当たりませんでした。

最も近いものとして、「杉田順一(同一販売者)」の姉妹ページ(例:「koara_de_binary」版)や、同ブランドの別商材(例:「カンガルー」)を扱う記事が、複数見つかりました。

以下は、参考までに取り上げ整理します。

利益が出ている証拠もありません

具体的な説明が行われていないのが問題

商材を乱発している?

総括

「杉田順一のコアラ」の販売ページの情報だけでは、勝率・損益比・最大ドローダウン・連敗回数といった統計の裏づけ、損切り・利確・ロット規模を含む資金管理の設計、最新の相場環境でのフォワード検証(実相場での試運転)やアップデート方針が十分に読み取れません。

これらが曖昧なまま実弾投入を行うと、一時的な“当たり”に依存して資金カーブが乱高下しやすいという、FXの典型的なリスクに直面しがちです。

ここまでお読みいただき感謝いたします。

管理人 ミャオ

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