「杉田順一のMON★スター2」を徹底点検/“怪物的に稼ぐ”は本当?

バイナリーオプション

こんにちは、管理人のミャオです。
バイナリーオプションの商材は、シンプルさを強調しがちです。

『MON★スター2』も「初心者からプロまで」「簡単」「一画面でわかる」「反永久的に使える」といった魅力的な表現が並びますが、初心者の方ほど見落としやすい“本質的な注意点”があります。

この記事では、販売ページの情報を基に、冷静に確認・検証していきます。

バイナリーオプションとは

バイナリー(二進法)オプション(選択)は、為替相場や株価指数などを対象に、あらかじめ決められた時点、期間の騰落を予測し、ある値よりも高いか低いか、一定の範囲に収まっているかなど、二者択一で選択する取引です。

バイナリーオプションを購入する際にオプション料を支払い、一定時間後、その時点のレートがあらかじめ決めた条件を満たすかどうか判定されます。

予測が的中すると、一定の金額の払戻し(ペイアウト)が得られ、払戻額とオプション料の差額が利益となります。
予測が外れると払戻し(ペイアウト)がなく、支払ったオプション料が損失となります。
主なキャッチコピーを抜粋

・怪物的に稼ぐバイナリーオプション|MONスター2

・怪物的に稼ぐモンスター第2章です

・満を持して登場です

・初心者からプロまでご満足頂ける事

・理屈抜きに分かり易い事

・反永久的に利用できる事

「通貨の相関(通貨同士の動きの連動)を“シンプル・一画面”で判断させる、MT4用のバイナリーオプション向けチャート・インジケーター商材」です。

特定商取引法に基づく表記
販売会社
責任者名 杉田順一
所在地 神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町1154-2 市ヶ尾プラザビル605
電話番号 045-532-8978
メールアドレス support@tenplanet.com
特定商取引法(特商法)は、インターネット上での取引きなどにおいて、事業者による違法・悪質な勧誘行為などを防止し、購入者の利益を保護することを目的に、事業者の氏名(名称)、住所、連絡先(電話番号)などの重要事項の表記を義務付け、また虚偽・誇大な広告を禁止する法律です。違反行為は、業務改善の指示や、業務停止命令・業務禁止命令の行政処分の対象となるほか、一部は罰則の対象にもなります。表記があれば問題ないというわけではありませんが、表記のない場合は規約違反を犯しているということになります。

特商法表記は画像形式でテキスト検索を回避する形になっています。

検索エンジン対策(自分たちの身元情報が“検索でつながる”ことを避けたいため)として意図的である可能性を疑わざるを得ません。

現時点で、当該住所・氏名の組み合わせでの“法人としての登録”は見当たらず、個人名義で販売している可能性が高いと判断します。

また、現時点で「杉田順一」の金融商品取引業者としての登録は確認できません。

この種の投資判断を助言するツール・商材を販売・提供する場合は、登録が必要なケースが多いため、商材の内容次第では登録義務がある可能性があります。

特商法に記載された所在地を辿ったところ、12階建て(地下1階)のマンションが表示されました。

評判・評価

『 杉田順一のMON★スター2 』の評判や口コミを調べている方は、「本当に稼げるのか?」「怪しい副業ではないか?」と不安を感じているのではないでしょうか。

ここでは、実際に利用した人のレビューや客観的な評価をもとに、その実態を整理してご紹介します。

セールスページを見る限り、バックテストやフォワードテスト実績は掲載されておらず、実績は不明です

「副業でFXを始めましたが、この教材がおすすめだと聞き取り入れてみたものの、それほど結果が出ないのでがっかりしています

価格は17,800円(税込)で返金保証はなく、追加サポートに別料金が必要な場合もあるようです

総括
1) 「通貨の相関」だけに寄りかかる“単線的ロジック”のリスク

販売ページは、円が強ければ円絡み通貨(ドル円/ユーロ円/ポンド円)が同方向に動く、という連動の見方を強調します。

しかし相関(連動性)は時期によって崩れたり弱まったりする(相関の不安定性)のが現実です。

相関は“たまたま効いている期間”もあれば、イベント(雇用統計・要人発言など)で一時的に逆行することも普通に起きます。

1分足(超短期)ではノイズ(不規則な小刻みの値動き)が多く、“見た目の整合”が勝率の持続を保証しない点が要注意です。
→ 「相関が見えた=高確率で当たる」と受け取ると、外れた時の想定(損切り・ベットサイズ管理)が軽視されがちです。

販売ページでも資金管理(ベット管理)や不確実性の揺らぎについての体系的説明は見当たりません。

2) 「一画面」「シンプル」「反永久的」の訴求と、現実の“環境変化”

販売文言は“一画面で分かる”“反永久的に使える”を強く打ち出しますが、市場は常に変化します。

相場構造やボラティリティ(価格変動の大きさ)は季節性・政策金利・地政学などで変わり、過去に機能した視覚パターンが将来も続く保証はないのが相場の前提です。

MT4前提かつ推奨環境に古いOS(Windows 7/Vista等)が明記されており、ツール運用の前提がやや旧式です。

環境面の更新・保守・代替策がどこまで手厚いか、購入前に確認したいポイントです。

3) 「勝って当たり前」のニュアンスと“免責”の同居

コピーには「勝って当たり前」「怪物的に稼ぐ」といった強い言葉が並ぶ一方で、利益の保証はしない旨が明確に書かれています。

訴求は強気、但し法的には“再現性は個人差・保証なし”という構図。

ここは情報商材でよく見られる“典型”で、期待値を過度に上げすぎないことが大切です。

4) 実績の“検証可能性”が限定的

販売ページでは「何度も検証して好成績」とありますが、第三者による検証・監査(第三者が成績を独立に確認できる形)や、継続的なトレード履歴の公開は見当たりません。

勝率や損益曲線の外部検証がないと、たまたまの好例(サンプルバイアス)を一般化してしまうリスクがあります。

バイナリー特有の約定条件(判定レート/判定時刻/スプレッドに相当する取引条件)が、実売買で表示どおりに再現できるかも重要ですが、その点の詳細は不明です。

5) バイナリーならではの“資金曲線の尖り”問題

バイナリーはペイアウト固定(当たれば一定額、外れれば全損に近い損)のため、連敗時の資金減少が急です。

ロジックが一方向(トレンド継続)前提に偏ると、レンジ相場(方向感のない相場)や指標前後の乱高下で連敗が起きやすく、ドローダウン(資金の落ち込み)が深くなりがちです。

商材の“見た目の分かりやすさ”は資金管理(1回あたりの賭け金の上限・停止ルール)の厳格さを代替しません。

ここも販売情報からは具体が読み取りづらい部分です。

6) サポート・環境依存の懸念

ページには「責任販売」「無料サポート」「12年間の活動」が記されていますが、サポートの具体範囲(何をどこまで、どのチャネルで、どのSLAで)は抽象的です。

また、特典や推奨業者、配布物(6種インジケーター等)が将来的に更新・代替されるのかは不透明です。

販売側の継続性に依存する度合いが大きい点は、購入前に要チェックです。

 

ここまでお読みいただき感謝いたします。

『MON★スター2』は、“通貨の相関を一画面で視覚化してシンプルに”というコンセプトが分かりやすく、導入ハードルが低い点は魅力です。

いっぽうで、1)相関の不安定性、2) 超短期ゆえのノイズ、3) 強いコピーと免責の同居、4) 検証可能性の不足、5) 資金曲線の尖り、6) 環境・サポート依存といった“構造的リスク”は、初心者ほど見落としやすい本質ポイントです。
「見やすい=勝てる」ではありません。

まずはデモで可視化→統計→資金管理の三点セットを固め、負け方を設計できたら少額から。

相場は変わる——この大前提を忘れずに、ツールは“補助輪”として冷静に使うのが安全です。

管理人 ミャオ

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