株式会社ルートウェイの日経225先物”資産構築型”トレードシステム『トライデント225』は怪しい?

先物取引・その他

こんにちは、管理人のミャオです。
さて、今回は「 株式会社ルートウェイの日経225先物”資産構築型”トレードシステム『トライデント225』 」という商材について取り上げたいと思います。

先物取引とは

将来の決められた期日に、ある商品を現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引です。
一般的な売買は取引するその時点の価格で行われますが、先物取引では、将来の価格を事前に固定できるのが特徴です。
農産物や原油などの商品だけでなく、日経平均株価などの株価指数も取引の対象になります。

主なキャッチコピーを抜粋

この『トライデント225』の使い方は簡単です。

毎朝9時頃、約5分ある3つのステップを踏むだけです。

日経225先物は株やFXに比べても断然シンプルな投資商品です。

株や、FXと違って、銘柄の選択に頭を悩ます必要がありません。

3タイプのシグナルを用意させていただきました。

タイプ1:収益を重視したシグナル

タイプ2:ドローダウンを小さく抑えたシグナル

タイプ3:勝率を重視したシグナル

日経225先物の前日データをExcelに入力して表示される売買シグナルどおりに“朝数分で発注”することをうたう、教材+Excelツール型のトレード商材です。

特定商取引法に基づく表記
販売会社 株式会社ルートウェイ
責任者名 伊藤 義真
所在地 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 MIO新都心5階
電話番号 048-851-0850
メールアドレス info@ruteway.com
特定商取引法(特商法)は、インターネット上での取引きなどにおいて、事業者による違法・悪質な勧誘行為などを防止し、購入者の利益を保護することを目的に、事業者の氏名(名称)、住所、連絡先(電話番号)などの重要事項の表記を義務付け、また虚偽・誇大な広告を禁止する法律です。違反行為は、業務改善の指示や、業務停止命令・業務禁止命令の行政処分の対象となるほか、一部は罰則の対象にもなります。表記があれば問題ないというわけではありませんが、表記のない場合は規約違反を犯しているということになります。

法人番号は「7030001010773」です。

設立年月日は2004年6月です。

また、現時点で、特商法に記載されている販売会社の「株式会社ルートウェイ」は、金融商品取引業者としての登録が確認できません。
金融庁の公式「金融商品取引業者 登録一覧(Excel)」で社名検索しても該当が見当たらず、案内ページでも該当事業者の掲載はありません(同一覧は最新に更新され続ける一次情報です)。

「投資助言・代理業」を業として行うには事前登録が必須で、登録事業者は上記リストに掲載されます。

掲載が無い商号は無登録の可能性が高いと判断されます。

金融庁も警告を発していますが、無登録で金融商品取引業を行う業者との取引は、トラブルに巻き込まれるリスクが高いうえ、追及は極めて困難なため注意が必要です。

特商法に記載された所在地「埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 MIO新都心5階」をGoogleストリートビューで確認すると以下の建物が表示されます。

地上11階/地下1階(1992年04月築)のビルです。

5~9階はレンタルオフィスです。

特商法表記では、5階となっています。

ちなみに、”富士山が見える眺望”とのことです。

評判・評価

参考にできそうなコメントを抜粋してみました。

実績を示す画像が2010年と古いです。

短期間での高収益を強調する内容が含まれる一方で、現実的な成果については購入者の自己責任が強調される。

現在もなお、複数の情報商材を販売しているようですが、どれも放置されているような印象を受け、利用を検討できるような状況ではない のが正直なところです。

総括

1. 過去実績が不透明

公式サイトにはバックテストやシミュレーション結果が提示されていますが、実際の運用実績が明示されていない点が大きな問題です。

・いつから稼働しているのか

・何人が利用してどの程度の成果があったのか

・ドローダウン(損失期間)の具体的データ

これらが欠けているため、投資判断に必要な透明性が不足しているといえます。

2.「資産構築型」という表現の曖昧さ

トライデント225は「資産構築型システム」と謳っていますが、その意味は非常に曖昧です。
一般的に資産構築とは、長期的な分散投資や積立投資を指します。

しかし、先物取引はレバレッジが高く、短期間で資産を失うリスクが大きい金融商品です。
にもかかわらず「安定的に資産を増やす」との表現は、誤解を招く可能性があると指摘できます。

3.過度にポジティブな宣伝文句

販売ページには「自動で利益を積み上げる」「誰でも簡単に資産構築」といった魅力的な言葉が並びます。

しかし、投資において“必ず儲かる”という表現は金融商品取引法上NGワードであり、販売姿勢としても危うい印象を与えます。
また「初心者でも安心」と強調する一方で、先物取引特有の高リスクについては十分に説明していないのも問題です。

4. 販売会社の情報が乏しい

株式会社ルートウェイの企業情報は公式サイトに掲載されていますが、金融商品取引業者としての登録は確認できません。

・金融庁の登録リストに存在しない

・投資助言業者としての資格が不明
この点は大きなリスク要因であり、「無登録業者」による販売の可能性も疑われます。

5.高額商材の典型的特徴

トライデント225は一般的な教材・ツールと比較して高額な部類に入ります。

さらに「人数限定」「今だけ特典」といった販売手法が情報商材にありがちな煽り型であることも懸念点です。
過去の「バイナリーオプション自動売買システム」や「FXシグナル配信」などと同様、短期間で販売終了する可能性も少なくありません。

総括:トライデント225は“怪しい”要素が多い

トライデント225は、一見すると魅力的な自動売買システムですが、

・実績の不透明さ

・表現の誇大性

・販売会社の信頼性不足

といった問題点が複数確認できます。

結論として、初心者が「楽して資産構築できる」と信じて購入するのは非常に危険です。

もし本気で日経225先物に取り組むなら、まずは少額の裁量取引で経験を積むか、信頼性のある証券会社の提供する公式ツールを利用すべきでしょう。

裁量取引とは
裁量取引(さいりょうとりひき) とは、投資家自身が相場状況を判断し、売買のタイミングや数量を決定する取引方法のことです。
簡単に言えば、自分の判断で行うトレード です。
裁量取引とシステムトレードの違い
裁量取引
→ 人間の判断でトレードする取引方法のことです(自由度がありますが感情リスクが高いです)。
システムトレード(自動売買)
→ ルールやプログラムに従って機械的にトレードする取引方法のことです(感情に左右されませんが、プログラムに依存するリスクがあります)。

裁量取引とは、投資家本人の判断に基づいて行うトレード手法 です。

初心者には難しさもありますが、経験を積むことで「相場観」を養い、長期的には資産形成に役立つスキルとなります。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
管理人 ミャオ

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