「株式会社SFT/根崎優樹のチャートマスターアカデミー」の落とし穴:見えざるリスクと過大な約束

FX

こんにちは、管理人のミャオです。

本記事では、人気の投資スクール「株式会社SFT/根崎優樹のチャートマスターアカデミー(CMA)」の商材そのものの構造・内容から見えてくる本質的な問題点を、検証・整理していきます。

「どこが怪しいのか」「どの点をよく考えるべきか」を理解しておけば、無駄な投資や後悔を防げるはずです。

FXとは

外国為替証拠金取引の略で、Foreign Exchangeの頭文字を取ったものです。

異なる通貨ペアを売買し、その為替レートの変動によって利益を狙う取引です。

外貨預金と似ていますが、FXは証拠金を利用して、預けた証拠金の何倍もの金額を取引できる「レバレッジ」という仕組みが特徴です。

主なキャッチコピーを抜粋

・普通にやっていれば投資で負けることはあり得ません

・投資の原理原則を知らないから

・投資で生涯稼ぎ続ける”能力”

・負けないトレードが最強

・誰だって、自由に生きる権利がある

「FX中心に“原理原則”と“相場観”を教えると謳う投資教育(講座)型の商材」です。

特定商取引法に基づく表記
著者 株式会社チャートマスター 根崎優樹
販売会社 株式会社SFT
所在地 〒901 – 2227
沖縄県宜野湾市宇地泊65番地 – 4 3F
お問い合わせ info@chart-ma.com
電話番号 080-3900-7265
価格 348,000円(税込)
特定商取引法(特商法)は、インターネット上での取引きなどにおいて、事業者による違法・悪質な勧誘行為などを防止し、購入者の利益を保護することを目的に、事業者の氏名(名称)、住所、連絡先(電話番号)などの重要事項の表記を義務付け、また虚偽・誇大な広告を禁止する法律です。違反行為は、業務改善の指示や、業務停止命令・業務禁止命令の行政処分の対象となるほか、一部は罰則の対象にもなります。表記があれば問題ないというわけではありませんが、表記のない場合は規約違反を犯しているということになります。

・「株式会社チャートマスター(著者:根崎優樹)」

法人番号は「2011601013164」です。

設立は2006年4月です。

投資助言・代理業登録(関東財務局長(金商)第2086号)

また、2014年に金融庁(証券取引等監視委員会)公表資料上で、同社(投資助言・代理業)に関する行政処分勧告の記録があり、同社が金商業者として監督対象であった事実関係が確認できます。

・「株式会社SFT(販売会社)」

法人番号は「3360001015198」です。

現在の登記上本店:沖縄県那覇市松山1丁目19番12号 Meith松山4101。

設立年月日は外部の企業データベースでは「設立年:2011年」との記述がありますが、公的原典ではないため参考情報扱いです。

金商登録が確認できる一次情報は見当たりません。

特商法に記載された所在地を辿りましたが、特定はできませんでした。

また、法人にもかかわらず、連絡先として記載されているのは固定電話でなく、連絡が取れなくなるリスクが高い携帯電話番号のみです。

本商材の本質的な問題点
以下は、「株式会社SFT/根崎優樹のチャートマスターアカデミー」の提供内容をベースに、商材として構造的・論理的に問題になりやすい点を挙げたものです。
問題点 内容 なぜ問題になりやすいか
過剰な成果の約束・再現性の曖昧さ 「50万円が3か月で283万円になる」「勝率が高く、リスクリワード(損失に対する利益の比)が非常に良い」「フリスタ投資でどの時間足でも稼げる」などの表現。 投資にはリスク・変動性がつきものなので、誰にでもその成果が出るとは限らない。成果を公表していても選ばれた(都合の良い)例しか示していない可能性が高い。「それが普通」に感じてしまい、不適切な期待を抱く。
リスク・限界・失敗例の記載が弱い/ほぼ見えない 「損切り」「最大損失」「リスクコントロール」の話は出ているが、具体的にどの程度の確率で損失が出ているか、失敗した受講者の実例、フォローアップの無い人のケースなどがほぼ示されていない。 投資教育で重要なのは「うまくいかなかったときどうするか」や「自分の性格・資金状況により向き不向きがある」ことを理解すること。リスクの“見える化”がないと、初心者は怖さを軽くみてしまいがち。
成果が限定的な条件に依存している可能性 フリスタ投資は「自分のスタイルや目指すものによって使い分けできる」としながらも、実際には「週に1〜3回」「スイングトレードを主とする」「5%以内のリスクを背負う」などの制約が挙げられており、資金量・時間・メンタルの余裕などがかなり必要になる設定が多い。 多くの実践者は十分な資金や時間、精神的余裕を持っていない。これらが揃っていないと、提示されている成果を得るのは難しく、期待と現実のギャップで挫折する可能性が高い。
手法・ノウハウのあいまいさと過度な簡略化 「プライスアクション」「フィボナッチ」「チャートパターン」など、よく使われるテクニカル分析の用語は出ているが、それらをどのような条件で、どのくらいの信頼度で使うかの詳細が薄い。勝率・勝ちパターン・負けパターンやどういう市場環境で弱くなるかなどの説明が不十分。 投資手法は万能ではない。環境(トレンド・レンジ・ボラティリティ=値動きの激しさなど)によって有効性が変わる。万能だと思い込むと、大きな損失を被る恐れあり。
完璧に“自由”というイメージの強調 「好きな時に、好きな場所で、好きなだけ稼げる」「チャートに張り付きたくない」など、非常に自由でストレスが少ない投資ライフのイメージを強調。 実際には市場は常に動き、ニュース・経済指標・時差などで予期せぬ動きが起きる。自由度を強調することで、準備や継続的な学習・努力が必要な面を見落としやすい。期待が甘くなるリスクあり。
コスト・時間・労力の見積もりが甘い可能性 勉強会、WEBセミナー、動画・PDF教材・ケーススタディ・週末レポートなど、サポートや学習コンテンツが多岐に渡る。 これらを活かすには時間を確保し継続することが必要。仕事や家庭の時間との兼ね合い、理解度のばらつきなど、“思ったほど進まない”“教材を持て余す”ということが起きやすい。加えて、参加不可能なイベント、録画視聴だけでは吸収が難しい部分もある。
参加者の能力・環境が前提とされている部分 資金・時間・自制心(ルールを守る能力)・過去チャートの経験・読解力・継続力など、挙げられていないが実際には成果を左右する要素が多く暗黙の前提として含まれている。 これらが不足しているケースが多い。これらを持っていないと、教育を受けても十分効果を得られない。また、失敗や挫折の責任や要因が自己側にあることをきちんと認識しておく必要がある。
「理解できるまで」という部分の不透明性 「理解してもらえる為の環境」「課題提出」「添削」「勉強会参加」があるとされている。 しかし、どの程度まで講師・サポートがフォローするか、理解度チェックの基準、遅れた人やついていけない人への手厚さが具体的に示されていない。安心して取り組めるような明確な保証がないと感じる人も多い。
特定商取引法の表記の曖昧さ サイトに「特定商取引法に基づく表記」ページがあるものの、その内容が非常に簡潔で、価格、支払い方法、返品・返金条件、解約条件などの項目が十分に明示されていない可能性がある。 消費者保護の観点から、購入前にこれらの条件が明確でないとトラブルの原因となる。特に教材やサービスを継続契約・再購入する形態では、価格・サポート範囲・責任範囲を事前に把握することが重要。
評判・評価

ここまで見てきたように、公式ページの時点でいくつかの注意点が見えてきます。

ここからは、実際に利用した人の評判や口コミを踏まえながら、理論と現実のギャップを検証していきましょう。

初期費用が30万円以上もかかりますし、教えてる住所もシェアオフィスのシェアデスク住所だし。信用がない。

1ヶ月で1.8倍ということは、一般的な資産運用の年利を大幅に上回る数字です。

現実的ではありません。

誇大広告 可能性は否定できません。

なぜなら、セールスページ内に「2ヶ月でプラス60%の利益」とありますが、だれもがこの利益を上げれるわけではありません。

総括

「株式会社SFT/根崎優樹のチャートマスターアカデミー」

は、多くのサポートや教材・手法を揃えており、「投資の原理原則」に基づいたトレードスキルを身につけたい人には魅力的に見える要素が確かにあります。

ただし、「あたかもほぼ誰でも自由に・簡単に・短期間で稼げるようになる」といったメッセージには、無視できないリスクと限界が隠れています。

皆様にとって最も重要なのは、期待と現実のギャップを最初から認めておくことです。

成果を得るまでには、「知識」だけでなく「経験」「資金」「時間」「継続力」「失敗を受け入れるメンタル」が不可欠です。

たとえ良い商材であっても、それらの前提が揃っていなければ、投資は思ったほどうまくいきません。

「必要な投資」と「過度な期待」に振り回されない選択をしていただきたいと思います。

投資は決して魔法ではありませんが、正しく取り組めば、確かな成果をもたらす可能性があります。

本記事が、その第一歩を踏み出す手助けになれば幸いです。

ここまでお読みいただき感謝いたします。

管理人 ミャオ

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