「株式会社TKトレード/岡安盛男のFX極」7分で稼げる」は本当?本質的な落とし穴を検証

FX

こんにちは、管理人のミャオです。

FXの世界では「短時間で誰でも稼げる」という謳い文句がとても魅力的に聞こえます。
ですが、実際にそうなるかどうかは慎重に見極める必要があります。

本記事では、「株式会社TKトレード/岡安盛男のFX極」について、公式サイトに掲載されている内容そのものを基に、押さえておきたい本質的な問題点を整理しました。
安心して投資判断ができるよう、ぜひ最後までお読みください。

FXとは

外国為替証拠金取引の略で、Foreign Exchangeの頭文字を取ったものです。

異なる通貨ペアを売買し、その為替レートの変動によって利益を狙う取引です。

外貨預金と似ていますが、FXは証拠金を利用して、預けた証拠金の何倍もの金額を取引できる「レバレッジ」という仕組みが特徴です。

主なキャッチコピーを抜粋

・トレード未経験の初心者OK!

・作業時間1日7分OK!

・10万円以下の少額資金OK!

・証券口座未開設OK!

・スマホトレードOK!

・家族に内緒OK!

「ベテラントレーダー岡安盛男が、朝の短時間に条件を確認して予約注文(IFDOCO等)を入れ、放置で利確を狙うとする手順を教えるFX系オンライン教材」です。

特定商取引法に基づく表記
販売業者 株式会社TKトレード
運営責任者 岡安盛男のFX 極
所在地 静岡県田方郡函南町柏谷1108-2-101
電話番号 050-7118-0973
メールアドレス tktrade2016@gmail.com
販売価格 32,300円(税込)
特定商取引法(特商法)は、インターネット上での取引きなどにおいて、事業者による違法・悪質な勧誘行為などを防止し、購入者の利益を保護することを目的に、事業者の氏名(名称)、住所、連絡先(電話番号)などの重要事項の表記を義務付け、また虚偽・誇大な広告を禁止する法律です。違反行為は、業務改善の指示や、業務停止命令・業務禁止命令の行政処分の対象となるほか、一部は罰則の対象にもなります。表記があれば問題ないというわけではありませんが、表記のない場合は規約違反を犯しているということになります。

法人番号は「9080101018850」です。

法人番号指定日は2016年01月12です。

また、現時点で「株式会社TKトレード」の金融庁または財務局への金融商品取引業者としての登録は確認できません。

自社の教材販売のみで個別助言等をしない場合は登録対象外になり得ますが、個別銘柄の推奨・継続助言・売買指示等を不特定多数へ業として提供するなら金融庁または財務局への登録要件に該当し得ます。

 

そして、「運営責任者」の欄で「岡安盛男のFX 極」と、記載されています。

結論として、その記載は不適切(不備)である可能性が高いです。

表示不備は、信頼性の低下に直結するだけでなく、行政指導・処分のリスクも否定できません。

・消費者庁の特商法ガイドは、事業者が法人でオンライン広告を行う場合に「代表者又は通信販売に関する業務の責任者の氏名」を掲示するよう定めています。
ここでいう“氏名”は人名を指します。
・行政ガイドでも表示義務を定め、違反時は行政処分や罰則の対象になり得ると明示されています。
・実務解説でも、法人は登記上の社名+代表者名(または業務責任者の氏名)の掲示が必要とされています。

特商法に記載された所在地を辿ったところ、2階建てのアパートが表示されました。

また、特商法の連絡先がIP電話(050番号)のみという点は要注意です。

固定電話や法人代表番号が記載されていない場合、サポート体制の実在性に不安が残ります。

 

また、メールアドレスがフリーメールアドレスです。

フリーメールアドレス(Gmail、Yahoo!メール、Outlook.comなど)は便利で無料というメリットがありますが、ビジネスで利用するには様々な弊害やリスクがあります。

(独自ドメインメールとは、@あなたの会社名.com のように、自分で取得したドメインを使ったメールアドレスのことです)

本商材の本質的な問題点
1)「毎朝たった7分」で稼げるという誤認リスク

商材では「スマホで7分間、5つの条件をチェックして予約(注文設定)」するだけで利益が出るような印象を与えています。
しかし、FXは相場変動やスリッページ(注文が思った値で成立しないこと)、突発ニュースなど予測不能な要因が多く、短時間で安定収益を保証できる根拠は示されていません。

2)「難しい分析不要」という主張のあいまいさ

「経済指標チェック不要」「テクニカル分析不要」と説明されていますが、どの分析をどのように省くのか、急な相場変動時の対応策などが具体的に示されていません。
「どのような場面で失敗する可能性があるか」が見えにくくなっています。

3)勝率や収益の保証感が過剰

「年間でマイナスなし」「月60万円以上稼ぎ続けている」など、具体的な収益実績が強調されています。
しかし、取引履歴や損益データの詳細が示されておらず、勝率やリスクの幅が曖昧なままです。

4)教材価格に対する費用対効果の不透明さ

商材費用として 32,300円(税込) が提示されています。
一見すると高額ではないように思えますが、提供内容が「5つの条件」「7分チェック」といった非常にシンプルな説明にとどまり、具体的な教材量や検証データ、トレード戦略の幅が不明確です。
「この価格でどこまで実力が身につくのか」が判断しづらい点が課題です。

5)リスク説明が自己責任論に偏りがち

「異常事態ではトレードしない」と記載がありますが、どのような相場を異常と判断するのか明確ではなく、初心者が判断を誤れば大きな損失を被る可能性があります。
具体的なリスク管理方法や失敗時の対処法が乏しい印象です。

6)再現性・個人差を考慮していない

「初心者でも中高年でも」「時間が取れない人でも稼げる」と宣伝されていますが、資金量・損失耐性・取引時間帯・証券会社の条件など、個人差の影響が無視されています。
そのため「誰でも同じ結果になる」と誤解しかねません。

7)サポート体制の内容が不透明

180日間メールサポート、会員サイトでのサポートが案内されていますが、実際にどのような質問がどの程度解決されるのか、成果に結びつくのかは不明です。

8)価格設定と心理的プレッシャーの可能性

「3万円台は安すぎる」「今だけの特別価格」といった訴求が多く見られます。
これにより「今買わないと損をする」という心理的圧力が生まれ、冷静な比較検討を妨げるリスクがあります。
投資商材は特に、購入前にじっくり考える時間を確保することが大切です。

9)法的保護に関する説明不足

特商法ページでは、契約や返金、責任範囲の記載がありますが、返金条件や成果不保証などの重要事項が簡略的で、消費者保護の観点から十分とは言えません。

そして何より、上記の「特定商取引法に基づく表記」コーナーでの検証の通り、「株式会社TKトレード」の運営実態に疑問を持たざるを得ません。

評判・評価

ここまで見てきたように、公式ページの時点でいくつかの注意点が見えてきます。

ここからは、実際に利用した人の評判や口コミを踏まえながら、理論と現実のギャップを検証していきましょう。

岡安盛男のFX極 は自分の手法を言語化できない職人による 全くもって役に立たない教材だからだ。

高過ぎる勝率や月収 は 誇大広告 の 可能性が高い ため、要注意 と申し上げてきました。

トレード風景を撮影しただけでは、教材としての価値はありません。

総括

「株式会社TKトレード/岡安盛男のFX極」は、「7分で稼げる」「分析不要」といったわかりやすい魅力で引きつけますが、裏を返せば「本当に安定して稼げるのか」「リスクはどこまで想定されているのか」が不明確です。
投資は自己責任ですが、その前提として十分な情報を持ち、冷静な判断をすることが何より重要です。

購入を検討する際は、少額で実際に取引経験を積んでみる、複数の教材や手法を比較するなど、リスクを分散したうえで判断されることをおすすめします。
焦らず一呼吸置くことが、後悔のない投資判断につながるでしょう。

ここまでお読みいただき感謝いたします。

管理人 ミャオ

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